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2026.05.21
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「歯が生える薬」治験がはじまる!

2026年夏、生まれつき6本以上の永久歯が存在しない「重症型先天性部分無歯症」の患者を対象とした、“歯を再生する薬”の治験が始まります。

先天性部分無歯症(生まれつき永久歯の一部が欠損している状態)の発症率は、日本の大規模疫学調査において約10%(10人に1人程度)と報告されています。⑵

一方で、「多数歯欠損(6本以上の先天欠如)」は非常にまれで、一般的には0.1〜0.3%程度(約300〜1000人に1人)とされています。⑶


どんな薬なの?

この薬は、京都大学発のスタートアップ
「トレジェムバイオファーマ」が開発しています。

イメージとしては、

「ゼロから人工的に歯を作る」のではなく、歯の成長を抑えているタンパク質の働きをブロックし、
“眠っている歯の芽”を目覚めさせ、体が自然に歯を作り出す力を引き出す薬です。


手術ではないの?

現在開発されている方法は、

  • 手術
  • インプラント
  • 人工の歯を埋め込む

といった手術でも、人工物を埋め込む処置でもありません。

点滴1回・約1時間で薬を投与するタイプの治療として開発されています。


今回の治験の対象は?

今回の治験対象は、

生まれつき永久歯が6本以上ない子どもです。

正式には
「先天性部分無歯症」と呼ばれる病気です。

対象年齢

2〜12歳

対象疾患

先天性部分無歯症


なぜ子どもが対象なの?

子どものほうが、

  • 骨の成長が活発
  • 歯の芽が残っている可能性が高い

ため、薬の効果が出やすいと考えられており、今回の治験対象となりました。

今後、データがそろい、有効性や安全性が確認されれば、

  • 虫歯で失った歯
  • 歯周病で抜けた歯
  • 高齢者の歯の欠損

などにも対象が広がる可能性があります。
一般的な治療として使われるまでには、まだ時間がかかりそうです。


動物実験では効果が確認

動物実験では、

  • マウス
  • フェレット

などで、実際に歯の形成が確認されています。

ただし、人間で本当に安全か、効果があるかは、これから治験で確認される段階です。

今回の治験は、その大きな第一歩になります。


いつ使えるようになる?

現在の目標では、

実用化の目標

2030年ごろ

とされています。

ただし、治験結果によっては変更される可能性があります。

現時点では予想段階ですが、

予想される費用は

約150万円前後

と見込まれています。

今後、保険適用も目指して研究が進められています。


まとめ

これまでの歯科治療は、

「失った歯を人工物で補う」

ことが中心でした。

しかし今回の研究は、

「自分の体で歯を再生する」

という、新しい時代につながる可能性があります。

まだ一般治療ではありませんが、世界中が注目している研究のひとつです。

今後の治験結果に要注目です。



参考文献

1.「『歯生え薬』患者に投与 今夏にも子ども対象治験」日本経済新聞2026年5月19日掲載
2.日本小児歯科学会. 『小児歯科学雑誌』における永久歯先天欠如に関する疫学調査報告.
3.Polder BJ, Van’t Hof MA, Van der Linden FPGM, Kuijpers-Jagtman AM.
  “A meta-analysis of the prevalence of dental agenesis of permanent teeth.”
  Community Dentistry and Oral Epidemiology. 2004;32(3):217–226.

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駐車場あり 川崎市宮前区神木1-5-2

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