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「口の筋肉を鍛えましょう」と言われても、毎日続けるのは意外と大変です。
腹筋やスクワットなどの筋力トレーニングも、健康に良いことは分かっていても途中でやめてしまう方が少なくありません。
一方、ブクブクうがいは特別な器具や費用も必要なく、歯みがきのついでに毎日行えるため、生活習慣に取り入れやすいお口のトレーニングです。
毎日の歯みがきに20〜30秒のブクブクうがいを加えるだけで、お口の健康と口腔機能の維持につながります。
ブクブクうがいは細菌を減らすだけではありません
ブクブクうがいは、お口の中に水を巡らせることで細菌数を減らし、むし歯・歯周病・口臭の予防に役立ちます。
さらに、口をしっかり閉じたまま唇・頬・舌の筋肉を動かすため、お口周りの筋力トレーニングにもなります。

効果は幼児から高齢者まで期待できます
ブクブクうがいは、幼児から高齢者まで年齢を問わず続けられるセルフケアです。特に、年代ごとに次のような効果が期待できます。
幼児・小児
- ポカン口の改善が期待できる
- 唇を閉じる力(口唇閉鎖力)の向上
- 発音機能の改善
- お口周りの筋肉の発達を促す
唇や頬、舌の筋肉を鍛えることで、口唇閉鎖力や発音機能の向上が期待できます。¹ また、鼻呼吸を促し、口呼吸による口の乾燥を防ぐことで、むし歯や歯肉炎の予防につながります。² さらに、鼻本来の加湿・加温・異物を除去する働き(フィルター機能)が十分に発揮されるため、風邪などの呼吸器感染症のリスク低下につながる可能性があります。³

成人・高齢者
- 唇・頬・舌の筋力維持
- 食べる力・飲み込む力(嚥下機能)の維持
- オーラルフレイルの予防
口腔機能の低下(オーラルフレイル)の予防につながります。さらに、むせの改善や飲み込む力の維持は誤嚥性肺炎の予防にも役立ち、食事や会話を楽しむ力を保つことで健康寿命の延伸にもつながる可能性があります。⁴⁵

美容面でもうれしい効果
ブクブクうがいは、健康だけでなく美容面でもメリットが期待できます。
口周りの筋肉を使うことで、口元やフェイスラインを引き締める効果が期待できます。また、表情筋も鍛えられるため、自然で明るい笑顔につながることも期待できます。
このように、ブクブクうがいはお口を清潔に保つだけでなく、食べる・話す・笑うといった口腔機能を支え、健康維持やQOL(生活の質)の向上にもつながることが期待できます。

特にこんな方は、ぜひ継続してください
- 食事中によくむせる
- 水が口から漏れる
- 口がいつも開いている(ポカン口)
- ブクブクうがいがうまくできない
このような方は、お口の機能が低下している可能性があります。
ブクブクうがいは、特別な器具や費用も必要ありません。毎日の歯みがきとあわせて継続することで、お口の健康だけでなく口腔機能の維持・向上にもつながります。
気になる症状がある場合は、歯科医院で口腔機能のチェックを受けることをおすすめします。

参考文献
[1] 日本老年歯科医学会. 口腔機能低下症診療ガイドライン 2023. 医歯薬出版; 2023.
[2] 日本口腔衛生学会. 口腔保健・予防歯科用語集.
[3] Kudo E, et al. The effect of mouth breathing on upper airway infections: A systematic review. Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2024.
[4] Yoneyama T, Yoshida M, Ohrui T, et al. Oral care reduces pneumonia in older patients in nursing homes. J Am Geriatr Soc. 2002;50(3):430-433.
[5] 日本老年歯科医学会. オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント. 2016.
5. 日本老年歯科医学会. オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント. 2016.
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