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働く人ほど気をつけたい口腔ケア
最近、口が乾く」
「歯ぐきが腫れやすい」
「口臭が気になる」
「歯を食いしばっている気がする」
そんな不調、もしかすると仕事のストレスが関係しているかもしれません。

ストレスは「口の健康」にも影響する?
日本の企業で働く人を対象に、
職業性ストレスと「口の健康」の関係を調べた研究があります。
ただ、ここでいう「口の健康」は、
単に虫歯や歯周病の有無だけを意味しているわけではありません。
たとえば、
- 食事を楽しめるか
- 会話しづらくないか
- 口の痛みや不快感がないか
- 人前で口元を気にしていないか
など、日常生活への影響も含めて評価されています。
こうした“口の健康による生活の質”を表す指標が、
「口腔関連QOL」です。
高ストレスの人は、口のQOLが低い割合が高い
研究では、解析対象となった564人を調べたところ、
「口の健康による生活の質(GOHAIスコア=口腔関連QOL)が低い」と判定された人は、
- 高ストレス者:23.0%
- 低ストレス者:11.4%
で、口腔関連QOLが低い状態でした。
つまり、
仕事のストレスが高い人ほど、口の健康による生活の質が下がりやすい
という結果でした。

なぜストレスが口に影響するの?
ストレスが強いと、体にはさまざまな変化が起こります。
たとえば、
- 唾液が減る
- 歯ぎしり・食いしばりが増える
- 免疫力が下がる
- 歯みがきなどのセルフケアが乱れる
- 甘いものや間食が増える
こうした変化が重なると、虫歯や歯周病、口内炎、口臭、顎の不調につながる可能性があります。
心の状態は「口」に現れる
口の健康というと、歯みがきや歯科治療だけを考えがちです。
しかし今回の研究からは、
働く人の口の不調には、ストレスや働き方も関係している可能性が示されています。
実際、緊張すると口が乾いたり、無意識に歯を食いしばった経験がある人も多いのではないでしょうか。
昔から「病は気から」と言われるように、
心の状態は体にさまざまな影響を与えることが知られています。
そして、その変化が最初に現れやすい場所のひとつが「口」です。
口の健康を守るには、
歯科ケアだけでなく、ストレス対策も大切です。

「口の不調」を我慢しない
口の不調があるとき、多くの人は「歯みがき不足かな」「疲れているだけ」と考えがちです。
しかし、口内炎や歯ぐきの腫れ、食いしばり、口の乾きなどは、
心や体にかかっているストレスのサインかもしれません。
だからこそ大切なのは、
「口だけを治そう」とするのではなく、
自分の疲労や緊張状態にも目を向けることです。
十分に休めているか。
無理を続けていないか。
ずっと気を張り続けていないか。
歯科でのケアに加えて、
心身を休ませる時間をつくることも、口の健康を守ることにつながります。

まとめ
仕事のストレスは、心だけでなく、口の健康にも影響する可能性があります。
「最近、口の調子が悪い」
「歯ぐきや口臭が気になる」
そんなときは、歯の問題だけでなく、
ストレスや生活習慣も一緒に見直してみることが大切です。
参考文献
- 札場巴菜,木野志保,安達奈穂子.
「職業性ストレスと口腔関連QOLの関連:日本の勤労者を対象とした横断研究」.
『口腔衛生学会雑誌』第76巻増刊号,第75回日本口腔衛生学会学術大会講演集,P-35,2026 - 厚生労働省.
「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」. - Atchison KA, Dolan TA.
Development of the Geriatric Oral Health Assessment Index (GOHAI).
Journal of Dental Education. 1990;54(11):680-687.







