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2026.06.27
お口の健康
電動歯ブラシって本当にいいの?

最近は、さまざまな種類の電動歯ブラシが販売されています。

  • 「普通の歯ブラシと何が違うの?」
  • 「本当に効果があるの?」

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

電動歯ブラシは、近年ますます種類が増え、機能も進化しています。

今回は、電動歯ブラシの特徴やメリット、注意点について、わかりやすくご紹介します。


電動歯ブラシのメリット

① 短時間で効率よく汚れを落とせる

電動歯ブラシは、細かな振動や回転によって歯垢(プラーク)を効率よく除去できます。

特に、

  • 奥歯
  • 歯並びが重なっている部分
  • 矯正装置のまわり
  • 歯と歯ぐきの境目

などの、磨きにくい場所の清掃が得意です。

電動歯ブラシは手用歯ブラシと比較して、プラーク除去や歯肉炎の改善に有利であることが報告されています。【1】【2】

  • 「磨いているつもりでも磨き残しが多い」
  • 「短時間で効率よく磨きたい」

という方には、特に役立つ場合があります。


② 力を入れすぎにくい

手磨きでは、ついゴシゴシ強く磨いてしまう方も少なくありません。

強いブラッシングは、

  • 歯ぐきが下がる
  • 知覚過敏
  • 歯のすり減り

の原因になることがあります。

電動歯ブラシは、強く動かさなくても磨けるため、やさしく磨きやすいのが特徴です。

最近の電動歯ブラシには、「押し付けすぎ」を知らせる過圧防止機能が付いているものもあります。

力が入りやすい方には、この機能が役立つ場合があります。


③ 手が疲れにくい

細かく動かさなくても磨けるため、

  • 高齢の方
  • 細かな動きが苦手な方

にもおすすめです。

毎日のケアが楽になります。


一方で、注意点もあります

電動歯ブラシは便利なアイテムですが、すべての方に必ず合うわけではありません。

  • 振動に慣れない
  • ヘッドが大きく感じる
  • 強く当てすぎてしまう

などで、使いにくさを感じる方もいるのが事実です。

ヘッドが大きいタイプは、一度に広く磨ける反面、奥歯や細かい部分は磨きにくい場合があります。

また、機種によって、

  • 振動の強さ
  • ブラシの大きさ
  • 本体の重さ
  • 操作性

なども大きく異なります。

  • 「思ったより大きくて使いにくい」
  • 「交換ブラシが高い」
  • 「充電がすぐ切れる」

など、購入後の失敗例も少なくありません。

そのため、購入前には、

  • サイズ
  • 重さ
  • 交換ブラシの価格
  • バッテリー持ち

なども確認することが大切です。

歯科医院などで専門的なアドバイスを受け、自分のお口や使いやすさに合ったものを選ぶことをおすすめします。


電動歯ブラシの使い方のポイント

電動歯ブラシは便利なアイテムですが、使えば自動的にきれいになるわけではありません。

使い方が適切でないと、磨き残しが出てしまいます。

特に重要なのは、

  • 歯に当てる角度
  • ブラシを当てる位置
  • 動かし方
  • 使用時間

です。

多くの電動歯ブラシには、一定時間ごとに振動で知らせるタイマー機能があります。
磨く時間の目安がわかりやすく、磨き残し予防にも役立ちます。

特に、

  • 奥歯
  • 歯と歯の間
  • 歯ぐきの境目

は、電動歯ブラシでも汚れが残りやすい場所なので注意が必要です。


強く押し当てすぎないことが大切

強く押し当てすぎると、

  • 歯ぐきを傷つける
  • 知覚過敏
  • 歯ぐき下がり

の原因になることもあります。

基本は、

「軽く当てて、ゆっくり移動する」

ことです。

ゴシゴシ動かす必要はなく、1本ずつ丁寧に移動させるイメージで使いましょう。

持ち方も、力が入りすぎないよう軽く握るのがおすすめです。


ブラシ交換も大切です

毛先が開いたブラシは、清掃効率が下がります。

交換目安は1〜3ヶ月程度で、毛先が開いたら早めに交換しましょう。


フロス・歯間ブラシ・フッ素入り歯磨き粉も併用しましょう

電動歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは完全には取れません。

そのため、

  • フロス
  • 歯間ブラシ

も一緒に使うことが大切です。

また、虫歯予防のためには、フッ素入り歯磨き粉の使用もおすすめです。

電動歯ブラシは清掃力が高いため、研磨剤の多い歯磨き粉を強い力で使用すると、歯や歯ぐきに負担がかかります。

気になる方は、研磨剤無配合の歯磨き粉を選びましょう。

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自分に合ったタイプを選びましょう

「高いもの=誰にでも合う」というわけではありません。

お口の状態や生活スタイルによって、合う機種は変わります。

選ぶ際のポイントはこちらです。

  • ブラシヘッドのサイズ
  • 毛の硬さ
  • ブラシの動き方
  • 使用モード
  • 本体サイズ
  • 重さ

自分に合ったものを選ぶことで、より快適にセルフケアを続けやすくなります。


電動歯ブラシの動き方の違い

電動歯ブラシには、さまざまな動き方があります。

基本的には高速振動を主体とし、機種ごとに特徴的な動きが加わります。


① 左右に細かく運動(プリニア・ドルツ)

特徴

ブラシが左右に細かく動くタイプです。

ヘッドが大きく回転せず、日本の手磨き感覚に近いのが特徴です。

利点

  • 歯ぐきにやさしい
  • 音が静か
  • 軽い
  • 細かい部分を狙いやすい

欠点

  • 「磨いた感」は弱め
  • 強いステイン除去は苦手
  • 人によっては物足りない

向いている人

  • 初めて電動歯ブラシを使う人
  • 歯ぐきが弱い人
  • 刺激が苦手な人

② アーチ形運動(ソニッケアー)

特徴

ブラシヘッドが弧(アーチ)を描くように高速振動するタイプです。

いわゆる「音波ブラシ」の代表です。

利点

  • 広範囲を効率よく磨ける
  • 歯間洗浄感がある
  • 清掃力とやさしさのバランスが良い

欠点

  • 振動がくすぐったい
  • ヘッドがやや大きい
  • 慣れが必要

向いている人

  • バランス重視
  • 手磨きより効率化したい人
  • 歯周ケアを重視する人

③ 半回転運動(オーラルB)

特徴

丸型ブラシが回転して歯を包み込むタイプです。

もっとも「機械で磨く感」が強い方式です。

利点

  • 歯垢除去力が強い
  • ツルツル感が高い
  • 短時間で磨きやすい

欠点

  • 音や振動が強い
  • 歯ぐきへの刺激が強め
  • 人によっては疲れる

向いている人

  • 強い清掃感が欲しい人
  • 着色汚れが気になる人
  • 短時間でしっかり磨きたい人

こんな方におすすめです

電動歯ブラシは、

  • 歯並びが気になる方
  • 矯正中の方
  • 力を入れすぎてしまう方
  • 手が不自由な方

におすすめです。


まとめ

電動歯ブラシは、短時間で効率よくプラークを除去できる便利なセルフケアアイテムです。

しかし、

  • 「電動歯ブラシなら何でも同じ」
  • 「使えば自動的にきれいになる」

というわけではありません。

大切なのは、

「患者さん一人ひとりに合った機種・ブラシ・使い方を選ぶこと」

です。

お口の状態や磨き方の癖、ライフスタイルによって、合う電動歯ブラシは異なります。

正しく選び、正しく使うことで、毎日のセルフケアをより効果的に行うことができます。

「自分にはどんな電動歯ブラシが合うの?」

と迷った際は、お気軽にご相談ください。


参考文献

1.新井 高.電動歯ブラシと手用歯ブラシのプラーク除去と歯肉の炎症への効果.日本歯周病学会会誌.2005;47(1):1-10.DOI:10.2329/perio.47.1 

2.杉本 恵,青柳敏彦,奥田一博,原 耕二,藤野 仁,鈴木賢太郎.電動歯ブラシによるプラーク除去効果ならびに歯肉炎の改善度に関する検討.新潟歯学会雑誌.1994;24(1):1-12. 

3.水谷幸嗣,古澤実夏,十川裕子,岩田隆紀.最新の電動歯ブラシの指導ポイント―患者さんに合わせたアドバイスができるように―.日本歯科評論.2020;80(9).

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