ブログ・お知らせ
フッ素洗口は、フッ素を含んだ洗口液でうがいをする虫歯予防法です。
その効果については世界中で多くの研究が行われています。
2016年に発表されたコクランレビューでは、15,000人以上の子どもを対象とした37の研究が分析されました。その結果、フッ素洗口には永久歯の虫歯を約25%減らす効果があることが報告されています。⑴
つまり、フッ素洗口は「良いと言われているから」ではなく、「科学的な根拠がある」虫歯予防法なのです。
フッ素の予防効果についてはこちら

虫歯予防の主役はフッ素入り歯磨き剤です
ただし、虫歯予防の主役はあくまでも毎日のフッ素入り歯磨き剤です。
現在では年齢に応じたフッ素濃度の歯磨き剤を毎日使用することが、虫歯予防の基本とされています。
フッ素洗口は歯磨き剤の代わりになるものではありません。
私たちは、
「フッ素入り歯磨き剤が主役、フッ素洗口はその効果をさらに高めるブースター」
と考えています。
まずは毎日の歯磨きでしっかりフッ素を活用することが大切です。

ご家庭でのフッ素活用として、450ppmフッ素洗口をおすすめしています
フッ素洗口にはさまざまな方法があります。
450ppmは一般的には週数回法に用いられる濃度です。しかし、私の患者さんをみていると、週数回法は忘れられてしまうことが少なくありません。一方で、「歯磨きの後に洗口する」という習慣は定着しやすく、長期的な継続につながります。



そのため当院では、450ppmフッ素洗口を毎日の歯磨き習慣の中に取り入れる方法をおすすめしています。
フッ素洗口にはもうひとつのメリットがあります
特にお子さんでは、フッ素洗口を通じて「しっかり口を閉じてブクブクうがいができるようになる」こと自体に意味があります。
虫歯予防だけでなく、口のまわりの筋肉や舌を上手に使う練習にもなり、きれいな歯並びや正しい発音の土台づくりにもつながると考えています。
大切なのは続けられることです
虫歯予防では、理論上の効果だけでなく、実際に継続できるかどうかが非常に重要です。
フッ素は、一度だけたくさん使うよりも、少量でも継続して利用することで効果を発揮します。
私は日々の診療の中で、虫歯予防の成否を分けるのは特別な方法ではなく、「続けられるかどうか」だと感じています。
どれほど優れた予防法でも、続かなければ十分な効果は期待できません。
フッ素洗口も同じです。大切なのは無理なく生活の中に取り入れ、長く続けることです。
お子さんの将来の歯を守るために、まずは続けられる予防習慣を一緒に作っていきましょう。
参考文献
- Marinho VCC, Chong LY, Worthington HV, Walsh T. Fluoride mouthrinses for preventing dental caries in children and adolescents. Cochrane Database Syst Rev. 2016;7.
- 日本口腔衛生学会. フッ化物応用の科学. 口腔保健協会
- 日本口腔衛生学会. フッ化物応用ガイドブック.







