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「最近、口が渇く…」
「言葉がうまく出てこない…」
そんな変化を感じることはありませんか?
年齢のせいと思われがちですが、実は“心のストレス”が関係している可能性があります。
徳島大学の研究で、口の機能の低下とストレスとの関連が報告されました。
研究内容
徳島大学の研究チームが、65歳以上の高齢者54名を対象に、
「お口の健康状態とストレスとの関連」について調査を行いました。
研究では、お口の機能の衰えを簡単にチェックする
「OF-5」という質問票を使用しました。

また、心理的ストレスを評価するために、
「SRS-18」や「K6」などの専用アンケートも使用しました。
さらに、それらの結果と体に現れるストレス反応との関連を調べるために、
「唾液・爪」を採取して評価・検討を行いました。
「自分で感じるストレス」と
「体に現れるストレス」の両方を調べた点が、この研究の特徴です。
研究でわかったこと
「口が渇く」と感じる方
ストレスホルモン(コルチゾール)が高く、
心の健康スコアが低い傾向がみられました。

「言葉がうまく出にくい」と感じる方
- 不安
- 気分の落ち込み
の傾向が強くみられました。
これらは、年齢や性別に関係なく確認されています。
「オーラルフレイル」との関係
今回注目されたのは、オーラルフレイル
と呼ばれる、お口の機能の衰えです。
例えば、
- 歯の本数が減る
- 口が乾く
- 飲み込みにくい
- 発音しづらい
- 食べにくい
などの症状が含まれます。
研究では、こうした衰えが
心の健康とも関係している可能性が示されました。
今日からできること
お口の変化を見逃さない
- 口が渇く
- むせやすい
- 飲み込みにくい
- 発音しにくい
など、小さな変化に気づくことが大切です。
定期的に歯科検診を受ける
お口の小さな変化は、自分では気づきにくいこともあります。
最低でも1年に1回は定期検診を受けましょう。
オーラルフレイルの早期発見や、お口の健康維持につながります。
またそれは、心の健康維持にもつながる可能性があります。

会話や食事を楽しむ
「話す」「噛む」「食べる」ことは、
お口の機能維持につながります。
また、人との会話、趣味、食事の時間など、
自分らしく毎日の生活を楽しむことも大切です。
そうした日々の積み重ねが、
お口だけでなく、心と体の健康維持にもつながっていきます。

今後の研究に期待
今回の研究では、
「ストレスが口の不調につながるのか」
それとも
「お口の機能低下が心の不調につながるのか」
までは明らかになっていません。
ただ、お口と心の健康が深く関係している可能性が示されたことは、とても重要なポイントです。
今後、さらに研究が進むことで、予防や早期発見につながる新しい知見が期待されています。
参考文献
1.須磨紫乃,三木かなめ,一ノ宮実咲,北村美渚,片岡宏
「高齢者における口腔の健康と主観的・客観的ストレス評価との関連」
徳島大学大学院医歯薬学研究部予防歯学分野・口腔保健福祉学分野・地域医療福祉学分野
『口腔衛生学会雑誌』第76巻 増刊号,2026年4月.







