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2026.06.30
お口の健康
炭酸水は歯に悪い?歯ぐきが下がっている方は注意

健康やダイエットを意識して、毎日炭酸水を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

一方で、

「炭酸水は酸性だから歯が溶けるの?」
「虫歯になりやすいのでは?」

と心配される方も少なくありません。

結論からいうと、糖分や酸味料が入っていない純粋な炭酸水であれば、虫歯のリスクは高くないと考えられています。

しかし、歯ぐきが下がって歯根が露出している方では注意が必要なケースもあります。

この記事では、炭酸水が歯に与える影響や、安心して飲むためのポイントについて解説します。

純粋な炭酸水は虫歯になりにくい

純粋な炭酸水の原材料は、

  • 二酸化炭素

だけです。

二酸化炭素が水に溶けることで炭酸(H₂CO₃)ができるため、炭酸水のpHはおよそ5前後になります。

「pH5なら歯が溶けるのでは?」

と思われるかもしれません。

確かにエナメル質は一般的にpH5.5以下になると脱灰(表面のミネラルが溶け始める現象)が起こるとされています。

しかし、純粋な炭酸水は口の中に長時間残るわけではありません。

唾液には酸を中和する働き(緩衝能)があり、健康な方では、多くの場合、数分以内に口の中のpHは回復します。そのため、普通に飲む程度であれば、エナメル質への影響は小さいと考えられています。


虫歯と酸蝕症は違います

ここで知っておきたいのが、虫歯酸蝕症は別の病気だということです。

むし歯


虫歯は、虫歯菌が糖を利用して酸を作り、その酸によって歯が溶ける病気です。

つまり、糖分があることが重要になります。

純粋な炭酸水には糖分が含まれていないため、虫歯の原因にはなりにくい飲み物です。

酸う蝕症

酸う蝕症は、飲み物や食べ物そのものの酸によって歯が溶ける病気です。

代表的なものには、

  • スポーツドリンク
  • コーラなどの清涼飲料水
  • レモン水
  • 柑橘ジュース
  • ワイン
  • お酢

などがあります。

純粋な炭酸水はこれらより酸性は弱く、歯への影響も小さいと考えられています。


レモン風味の炭酸水は成分表示を確認

最近は、

  • レモン
  • グレープフルーツ
  • ライム

などのフレーバー炭酸水も多く販売されています。

中には、

  • クエン酸
  • リン酸
  • リンゴ酸

などの酸味料が添加されている商品もあります。

これらは純粋な炭酸水より酸性が強い場合があるため、毎日頻繁に飲む場合は注意が必要です。

購入する際は、一度原材料表示を確認すると安心です。


歯ぐきが下がっている方は注意

一方で、歯ぐきが下がり、歯根が見えている方は事情が変わります。

歯の頭の部分はエナメル質で覆われています。

しかし歯根は、

  • セメント質
  • 象牙質

で覆われています。

これらはエナメル質より酸に弱く、象牙質はおよそpH6.2〜6.7程度でも脱灰が始まると報告されています。

つまり、純粋な炭酸水程度の弱い酸でも、長期間・頻繁に接触すると影響を受ける可能性があります。

特に、

  • 歯周病で歯ぐきが下がっている方
  • 加齢による歯肉退縮がある方
  • 知覚過敏がある方

では注意が必要です。

飲み方を工夫すればさらに安心

炭酸水を飲む場合は、次の点を意識すると安心です。

  • ダラダラ何時間も飲み続けない
  • 食事中や食後に飲む
  • 飲んだ後は水で軽く口をすすぐ
  • 酸性の飲み物を飲んだ直後の歯みがきは30分ほど空ける
  • 歯根が露出している方は常飲を控える

まとめ

健康な歯であれば、純粋な炭酸水を過度に心配する必要はありません。しかし、歯への負担という点では、水の方がより安全な飲み物といえます。特に、歯ぐきが下がって歯根が露出している方は、純粋な炭酸水よりも水を選ぶ方が安心です。

歯ぐきが下がると、歯の根元は通常の歯の表面より酸やむし歯に弱くなります。詳しく知りたい方は、根面う蝕について解説したこちらの記事もご覧ください。

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