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お子さんのむし歯を心配される保護者の方は多いと思います。
一方で、
- 歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが腫れている
- 歯みがきが十分にできていない
といった歯肉炎は、見過ごされてしまうことも少なくありません。
しかし最近、
子どもの頃のむし歯や歯肉炎が、成人後の健康と関係している可能性
を示した興味深い研究が報告されました。
約57万人の子どもたちを20年以上追跡した研究です
研究では、約57万人の子どもたちの
- むし歯の状態
- 歯肉炎の状態
を調べ、その後20年以上にわたって追跡調査が行われました。⑴
そして、
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳梗塞
などの動脈硬化性心血管疾患との関連が調べられています。
子どもの頃のお口の健康と、大人になってからの健康との関係を、これほど多くの人を対象に長期間調べた研究は多くありません。

むし歯や歯肉炎が多い子どもにみられた傾向
研究の結果、
- 子どもの頃にむし歯が多かった人
- 子どもの頃に歯肉炎が重かった人
では、成人後に心血管疾患を発症するリスクが高い傾向がみられました。
さらに、
むし歯や歯肉炎の状態が改善せず続いた人や、悪化した人では、さらにリスクが高い傾向も報告されています。⑴

お口の健康は、毎日の生活習慣とも深く関わっています
むし歯や歯肉炎は、突然できる病気ではありません。
毎日の食事や間食の取り方、生活リズム、睡眠習慣、歯みがきなど、日々の積み重ねが大きく影響します。
例えば、
- だらだらと飲食することが多い
- 糖分を摂る機会が多い
- 生活リズムが不規則になっている
- 睡眠不足が続いている
- お口のケアが十分にできていない
といった生活習慣は、むし歯や歯肉炎のリスクを高めます。
そして、このような生活習慣はお口の中だけでなく、
- 肥満
- 糖代謝異常
- 高血圧
- 動脈硬化
など、将来の全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
だからこそ、お口の健康だけを見るのではなく、その背景にある生活習慣にも目を向けることが大切だと考えています。

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お口の中の環境は、健康と病気のあいだにありますはここ
この研究から何がわかるのでしょうか
子どもの頃のむし歯や歯肉炎が多かった人ほど、成人後に心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を発症するリスクが高い傾向が示されました。
ただし、この結果を「むし歯や歯肉炎が心臓病を起こす」と単純に解釈することはできません。
むしろ注目したいのは、
子どもの頃のお口の健康と将来の健康には、無関係とはいえないつながりがあるかもしれない
ということです。
子どもの頃のお口の健康は、将来の健康につながる大切な財産です。
むし歯や歯肉炎は、日々の生活習慣の影響を受けながら発症します。
そして生活習慣は、子ども時代だけで終わるものではありません。
良い習慣も悪い習慣も、その後の人生に影響を与えながら続いていくことがあります。
今回紹介した研究では、そうした子ども時代のお口の健康が、将来の健康とも無関係ではない可能性が示されました。
だからこそ、お口の中だけを見るのではなく、その背景にある生活習慣にも目を向けることが大切だと考えています。
子どもの頃に身につけた良い生活習慣は、大人になってからも健康を支える大切な財産になります。
参考文献
1.Nygaard N, D'Aiuto F, Eriksen AK, Olsen A, Stankevic E, Ängquist L, Hansen T, Belstrøm D, Markvart M. Childhood oral health is associated with the incidence of atherosclerotic cardiovascular disease in adulthood.International Journal of Cardiology. 2026;448:134151.







